居抜き物件は、普通の物件探しとは異なる性質を持っているため、探すのに時間や手間がかかります。居抜き物件は、その数が少ないためいくつもアンテナを広げておく必要があり、その方法も様々です。出店にかかる費用が通常より少なくてすむかわりに、ある程度妥協するといった考え方も必要になるでしょう。物件の広さや立地等、条件とする幅はなるべく広くしておくほうが見つかりやすいと言えます。居抜き物件のメリットをできるだけ享受するためにも、前の店舗に関する情報をきちんと確認しておくことも、探す時に重要なポイントとなります。中には、新しいテナントを募集中の状態で、店舗の営業を行っている所もあります。その場合は、店舗のホームページを見て、価格設定や客層等を参考にすることができます。
インターネットを使った居抜き物件の探し方
居抜き物件は全体の情報量が少ないため、複数の不動産サイトに登録することが、少しでも多くの居抜き物件を見つけるための重要な要素となります。その時、登録するサイトは一般的な不動産サイトだけではなく、居抜き物件を専門に扱っている所を探すと良いでしょう。ほとんどの所は無料で会員登録することで、より詳細な情報を知ることができるようになっているため、基本的には登録して利用することがおすすめです。また希望条件をあらかじめ設定しておけば、それに合った新着物件が出てきた時に、その情報をメール等で素早く知ることができます。条件を設定する時は、造作物の譲渡代や賃料、広さといった重要な項目のみにしておくとより多くの物件を目にする機会が増えます。内装は実際に見ると雰囲気が違うことがあるため、それほど絞らなくて良いと考えられます。
地域の不動産屋や直接訪問する探し方
居抜き物件を探すにあたって希望の地域が決まっているケースでは、インターネットを利用するのと平行して、その地域の不動産屋から情報を得ると良いでしょう。ネット上にはない情報が見つかる可能性もあり、周辺情報に関してより具体的なことを聞くこともできます。効率的ではありませんが、物件を探して歩き回る方法も挙げられます。貼り紙募集をしている所は、インターネットでも情報を見つけることができますが、中には居抜き物件として募集せずに放置されているものもあります。持ち主と相談することで、契約に至るケースもあるため、時間に余裕があるならば積極的に利用すると良いでしょう。また、その時に周りの客層や前店舗の評判、辞めた理由まで聞けるとさらに良いです。相談できるのであれば、内装についても融通がきくこともあります。